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踊る人 おどるさかな げんきにふらふらしています
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次はこれ出ます。Baobabとしてショーイングのみ参加させていただきます。

http://www.tpam.or.jp/showing/tpamdirectionplus/717/

ご予約、お問い合わせは
odorusakana☆gmail.comまでどうぞ!
※☆を@にかえてください。

過去出演はこちら(2011年秋以降)

KiKiKo×濱田陽平パフォーマンス「いきすいきる」(水と土の芸術祭2012)
濱田陽平ソロダンス「えらびしぶる」ダイジェスト映像
 

拍手[5回]

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家を売る。

それが、どれだけのことを意味するのか、私には想像の域を出ない。

最近知り合った初老のカフェのオーナーは、寝る間も惜しんでお店作りに没頭しているようで、目に曇りがない。
年齢からして、物があることが豊かさであった世代に違いない。
先日、その方がカフェのために自宅を売却したという話を耳にした。本当だとしたら、かなりの覚悟を伴うことではないだろうか。

そして昨日、慣れ親しんだ家を売りに出すという91歳の女性に会った。
嫁ぎ、3人の息子を育て、大阪空襲にも耐えた長屋を売るのだという。数年前に夫に先立たれ、去年からケアハウスでの集団生活を始めている。救急車で搬送された病院から自宅に戻ることなく入居したため、殆んど全ての家財道具は家に残ったまま。
今回、急に家を売りに出す事になり、身の回りの品を引き取りに行くのだという。
一緒に、その家を訪ねた。

着くやいなや、「売物件」の看板が目に飛び込む。
鉢植えの土は捨てられ、唯一残ったアロエも茶色く枯れている。
しかし、表札はかかったままだ。

一年間、家主を失っていた家はねずみが畳をかじり、そこらにフンが。
いかにも長屋らしい、傾斜の急な階段にはしっかりとススがついている。

「こんな急やったんやなぁ。」

久しぶりに階段を見て、そうつぶやいた女性。
彼女は、一年前にこの階段から足を踏み外して意識を失い、2時間半後に気がついた。奇跡的に無傷だった。しかし、このことがきっかけで、70年近く慣れ親しんだ家を離れ、ケアハウスに移り住む事になった。

一年ぶりの我が家だという彼女は、タンスや戸棚を開けては懐かしがり、

「せやかて、持っていかれへんからなぁ」

と仕切りに自分言い聞かせるかのように呟く。
とてもお洒落な方であったのだろう。タンスには数多くの着物と洋服が所狭しと並んでいた。衣類だけに留まらず、この家にはとにかく物が多い。捨てられないのだろう。物を過保護に大切にするあまり、収納という収納全てにはちきれんばかりの物が詰め込まれている。いや、はちきれている。以前、冷蔵庫から私が生まれる前に賞味期限が切れた真空パックを見つけ、思わず固まってしまったのを覚えている。

幼いころは祖母が不思議でしょうがなかった。まだあるにも関わらず、次から次へと日曜品を買ってくる。菓子からタオルから、常に何かをくれようとした。この家でお菓子をもらったら、まず始めに賞味期限を確認しなければならなかった。


「また取りに来るからええわ」と多くの物を残し家を後にした彼女は、御近所さんに挨拶に行く。

彼女は、今、必死に自身の物への執着と闘っているように見えた。70年間一生懸命に溜め込んできた財産が、間もなく自分の手から離れようとしている。この感覚が私に分かる日はこの先来るのだろうか。


私の祖母にとって、家は自分で建てた家でもなく、自分が買ったわけでもなく、嫁いできた時からそこにあったものだろう。しかし、70年間同じ場所に住み続ける事ができたのはそこに家があったからである。

この春、私は人生で7度目の引越しをした。このところ、引越しと共に、物を減らし続けている。今回は、ダンボール4箱と布団を持って新居に移った。今家がある場所に住み続けるという感覚が全く湧かない。しかも、入居早々に二週間家を離れる生活に入っている。これは、二年契約と考えると50分の1の期間、そこにいないということである。今日からあの部屋は私のいない部屋になっている。

これから札幌で、the room と言う作品のクリエーションに入る。(以前はここにいたが)今この部屋にはいない、という感覚が今回の作品の鍵となるようだ。私は、東京で置き去りにされている、私がいなくなった部屋に思いを馳せながら、今日、the room に入ろうとしている。


contemporary dance performance

『the room』

2013.5.17(金)19:00
5.18(土)15:00

会場:あけぼのアート&コミュニティセンター・中ホール

チケット:1500円(学生 800円)

出演者
柴田詠子
香取直登
八重尾恵
濱田陽平


本日よりクリエーション始まります。


踊る人・濱田陽平



拍手[2回]

本日、私、濱田陽平、
【横浜国立大学大学院都市イノベーション学府建築都市文化専攻横浜都市文化コース】
という長い長い名前の大学院を修了することができました。
いえ、かなり多めに見て修了させて下さったと言うべきなのでしょう。
本当に感謝しております。

「君を修了させて良いのか分からない。正直言って、修了させないほうがよいのではないかと思っている。」
と宣告されたのが先月半ば。半分やけっぱちで日本を飛び出し、一ヶ月もの間イスラエルをふらつき、その後も教授と一切連絡を取らず、卒業式の日程すらも最近まで把握しないままに今日を迎え、ついに授与式にも顔を出せなかった臆病者ですが、聞く所によると、無事に名前を呼んで頂いたようでした。

4月からどうするんだという質問に、はっきりと答えることも、笑ってごまかすこともままならない自分にもどかしさを覚えての卒業です。
しかし、長い長い学生生活を終えようとしている今、私には一つの確信があります。私は死ぬまで、踊ることをやめないでしょう。誰が何と言おうと、結婚しても、子供が生まれても、親が死んでも、怪我をしても、例え、借金まみれになったとしても。私が目指しているのは、有名になることではありません。多くの人に夢と希望を与えることでもありません。私が目指しているのは、踊ることを通じて自らを律する生き方です。それは、哲学することです。踊りは単なる洗練された肉体の運動ではなく、単なるパフォーマンスでもありません。踊りは哲学です。考え方であり、生き方です。

最近、「逃げても逃げても逃げ切れない」という感覚に苛まれています。
その一方で、追いつかれまいと必死に戦っている自分がいます。
一体何から逃げ、何と戦っているのでしょうか。
現段階において、その答えは「理性」であり「理論」です。
理性が感覚の邪魔をし、そして理論が追いつきます。
それを必死に振り払おうと、思考を停止させ、思い立ったが吉日、
どかーんと感覚に身を任せて行動します。
そして、思考を再起動させて状況を整理するのです。
これまで、わたしは延々とこのサイクルを繰り返してきました。
そして、これまでの所、あまり良い結果に至っているとは思えません。
しかし、このサイクルはどうやらそう簡単に変わるものではないことも薄々感づいてきました。
ではどうするのか。
それは、自律すること、そして、他者と共に生きるということ。
これまで私は、自分一人で生きていけるという幻想を描き続けてきました。そうではないとどこかで感じ取りつつも、他人を頼らずともやっていけるとどこかで信じていたのでしょう。
ただ、これ以上このままではやっていけなくなってしまいました。
完全に参っております。
もともと強い人間ではなく、あちらこちらを誰かの力を借りてやっとこさ重力に耐えていたのでした。
しかし、それでは誰も支えることができません。
そんな生き方は美しくない。

ということで、
「卒業してからどうするの?」
の質問には、
「体幹を鍛え、よく食べよく寝る。そして、信頼できるパートナーを見つける。」
と答えておきましょう。
まずは人間らしい生活を。


陽平

拍手[6回]

テルアビブから書いてます。

Baobab打ち上げオールからの成田へ。寝てはいけないと思いつつ、起きたら10時前。
戸塚発10時17分の成田エクスプレスがあると余裕かましてると、ここから駅まで20分かかると言われ走る酔っぱらい。
みどりの窓口のない改札に来てしまい、かつ直前過ぎて自動券売機では切符買えず、怒られたところでこれ乗らないと100%間に合わないので、とりあえず乗車券だけ買って乗り込む。スーツケースを自分で場合を決めるタイプのダイヤル式ロックに繋ぐ。いつもの番号に合わせて、ひとまず車掌室へ向かう。
車掌から、成田に着く前に来る担当者から特急券を買うように指示され、空いてる席に座ってよいとのことで一段落。
と、ここで、フライトの時間を1時間勘違いしていたことを思い出す。
成田空港到着11時57分、飛行機の出発時刻は12時55分。
おまけに、15分繰り上げられて12時40分になっていた。
空港に着いてから40分以内に全部の手続きを済ませなければならないことになった。海外旅行の一般的な集合時刻は定刻の2時間前。
ネット上には定刻15分前着で乗れたという強者がいたが、なんにしても航空会社に電話を入れといたほうが良いようだ。しかし、何度かけても繋がらない。成田の案内所に電話したが番号はあっていた。対応に追われてデスクにいないことがあるとのこと。となると、空港着いたらダッシュするしかないと荷物を手元にまとめようと思ったら、ダイヤル式ロックが開かない。酔っぱらってたのと息切れしてたのとで、どうやら思っていたのと違う番号でロックしてしまったらしい。
番号を忘れた場合、終着駅で最後の客になるまで開けてもらえない。ここでそのタイムロスは致命的。時刻は11時35分、成田到着20分前。望みを繋ぐためにはこの場で鍵を開けるしかない。焦ったら終わる。
10分後、記憶には全くなかった番号で、奇跡的にカギが開く。望みは繋がった。

その後、チェックインカウンターのお姉さんの手際良い対応もあり、出国審査も含めトラブル無く搭乗口へ。売店に寄りつつも出発の15分前には座席にいたというオチ。

良い子は絶対に真似してはいけないスケジュールなのでした。

17日、難なくベングリオン空港へ。入国も前回の半分以下の時間で済む。タクシーでテルアビブ市内に移動する予定だったが、高いし時間にも余裕があったので電車に乗ることに。10分の1の金額で済むようだ。
切符を購入し、教えられた二番線へ。来た電車に乗る。一駅で10分程らしい。ところが、一つ目の駅を電車は通過している。頭に?が浮かびつつも想定内。二つ目の駅も通過。三番目のテルアビブ中央駅に止まるのは車内の表示で確認済み。で、止まったけどドアが開かなくて立ち尽くしてたら、乗っていたおっちゃんがボタンを押せと教えてくれ、発車直前にホームに降り立つ午前5時過ぎ。
まだ真っ暗。降りたかった駅に行く列車は30分後。目的地の柿ざきハウスまで歩いて1時間。約束の時間までは1時間半あったので、散歩することに。
到着直前に少し迷ったけれど、グーグルマップに助けられ、約束の朝6時30分ちょうどにまりこハウス到着したのでした。

続く
かもしれません


陽平


拍手[2回]

Ave.30(アベさん) 1st. Live「アベサンノフツウ」@阿佐ヶ谷 yellow vision
ドラム山本直樹、フルート吉田一夫、タップ米澤一平、踊り濱田陽平(敬称略)


わかんないことだらけでおっかなびっくりでしたが、16名の方に来ていただき、無事に終了しました。ありがとうございました。
皆さんに喜んでいただけたようで何よりです。
個人的に修論で身体鈍ってないか心配でしたが何とか動けました。
しっかり精進してまた春ぐらいにライブ企画できたらと考えております。
おとといぐらいから怒濤のメール送ってしまい、皆様にはご迷惑をおかけしました。
今度からは余裕を持って告知致します。

残念だったのは今夜2セット目の録画ボタンを押し忘れたこと。
見て下さった方の記憶の中にだけ留めておいて頂ければと思います
ありがとうございました。


陽平

拍手[2回]

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プロフィール
HN:
はまー
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1987/05/24
職業:
踊る人
趣味:
走る跳ぶ歌う
自己紹介:
おどるさかな代表
踊る人。大阪生まれ愛媛育ち。ミュージカル俳優を志すも、近藤良平作品「山羊ボー走」出演を機にダンスの道へ。同作品のNY 版にも参加。「元気にふらふら」をモットーに、 踊る場を求めて劇場内外を放浪している。2012.5.30に、初の単独自主ソロ公演「えらびしぶる」をSTスポット横浜にて行う。ここ一年では、近藤良平作品「山羊の一生」、 平原慎太郎作品「街」の他、fundada.、AAPA、Monochrome Circus、Baobab等のカンパニーの作品に出演。(2012.06.23更新)


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